戦争の勝利 [雑感]

どこかのブログで読んだ引用文で、よく覚えてないのだが、以下のような言葉があった。
100人の軍隊で戦争に行って、1人が死んでその戦争に勝ったとする。国と軍隊にとってそれは勝利だが、死んだ1人の人間にとってそれは敗北でしかない。
原発推進派ならびに容認派が口にするのは、この「戦争における勝利」だと思う。反原発派ならびに今現在放射能を気にする人の多くは、その「1人の死者」を自分の「子ども」に重ねる。

国は言う。

「大丈夫だ。死ぬはずがない。何をそんなに気にしてるんだ。放射能がなんだ。気合いを入れろ。俺たちは勝たなければならない。おまえが生きてきたこの国を守り、そして勝利に導かなければ国家が存続できないし、国民も生きていけない。立ち上がれ。さもなくばこの国から出て行け」

死者が1人であろうが40人であろうが、確率は「勝利」の方が高い。そう見積もっているし、万が一「全員死ぬ」なんてひどい戦況になりそうなら、その時には白旗でも上げるつもりなのだろう。

だからとにかく、「勝利」は約束されてる。「ガンは増えない」という断言と同じだ。

そして「たった1人の死」について悩んでいる人間に、「国として99人助かるんだからくよくよするな」と言う。

何の慰めにもならない。

だからまずは、そんな兵隊に子どもを差し出さないことだ。

戦争で一儲けしたい人間が、自分たちで勝手にやればいい。


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