食べて抵抗 [雑感]
「放射能はたいしたことありません」という、国を上げての「提言」に、「ああそうですか」と頷くにせよ、「ちょっとぐらい大丈夫だろう」と軽く考えるにせよ、「何の対策も取らずに」食べ続けても問題ない、とすることが納得できない。
深刻なのは、この「東電原発事件」によって、
ガンや糖尿病や心臓病になるリスクが僕たちや僕たちの子どもに「上積み」された、ということだ。
今までだって十分過ぎるぐらいの危険要素、食品添加物やダイオキシン、重金属汚染、現代生活のストレス、それに「大気圏内核実験」などの放射能汚染はあったし、そのせいで戦後、ガンから白血病から様々な病気は増加し続けている。
だから、そんな社会の中で「健康を損なう」リスクがさらに高まったわけだし、それも、今まで多くの専門家にさんざん指摘されてきた重大事故が起きる可能性を、「あり得ない」と否定して安全対策を怠った東電と国が引き起こしたわけだから、「しょうがない」なんて諦めてる場合じゃなくて、「健康を返せ」という話だろう。
それがその事件を起こした当事者が、
「今までもそういうリスクがあったから、区別できない。だから気にするな」
などと言うのだから、どういう開き直りだと思う。
みんな、あまりに「放射能」をなめ過ぎではないのか?
本当に自分は病気にならないとでも思っているのか、病気になったって何とかなると思っているのか。
放射線が原因となる病気が「風邪」とか「インフルエンザ」と一緒だと思っているのだろうか?
セシウムはちょっとぐらい体に入ったって100日ぐらいで消えてしまうと思っているのだろうか?
セシウムは少しずつ体内に蓄積していくわけだし、基準値以下だとしても、子どもの方がずっと長い間セシウムを含む食品を食べ続けることになる。
厚生労働省は今度の4月1日から食品の放射能基準値を引き下げるとか言ってるが、それでも牛乳、乳児用食品50ベクレル、一般食品100ベクレルだ。
しかも肉とか米、大豆は、しばらく500ベクレル以下のものが出回るし、その期限までに「加工品」に大量に(例え499ベクレルでも)「基準値以下」の食材が入り込めば、産地不明のまま日本全国に拡散するだろう。
それらを食べ続けてもし放射線障害によって発病すれば、一生その病気につき合うということだ。
だいたいICRPも日本政府も必死になって否定している低線量被ばくだが、それによって自己免疫疾患が起きるとか、今回の事故がきっかけで疫学的に証明される可能性だってあるだろう。
それでも「ストレスのせい」と切って捨てられるかもしれない。
そうなったら、孤独にその病気と闘うことになる。
医者からも周りからも「ストレスのせい」と言われて終わり。
自分でもそう思い込もうとするだろう。
「ストレスのせいだ。笑って生きよう」
それでも治らない。どうなる?
一生「ストレスのせい」だ。
つまり、不治の病を抱えて、しかも誰からも「放射能が原因」などと言われず、ただ孤独に耐える。
そんな病気に自分がなる、など思いもしないのだろうか? しかも東電のせいで。
呑気に「ちょっとぐらい大丈夫だ」なんて言ってる場合じゃないだろう。
せめて「気をつけよう。少しでも被ばくを減らす努力をしよう」だろう。
ICRPが発表している、摂取量・摂取状況の違いによる「セシウム137の体内残留量」
セシウムは体内に蓄積する。これはICRPだって認めている事実だ。
1日1ベクレルを慢性摂取すると、200日ほどで200ベクレルほどの平衡状態になる。(子どもはまた別の値になるのだろうが)
それを「健康に影響はない」あるいは「影響があるのかないのか区別できない」と言っているだけだ。
バンダジェフスキーの研究を見てみればいい。子どもの体内セシウム残留量が1キロ当たり5ベクレルを超えると、不整脈や心疾患の比率が上昇し始め、70ベクレル/kgを越えると、健常と言える心臓を持つ子どもは10%足らずになってしまうと言う。
つまり、1日1ベクレルを食べ続けた、体重40キロの子どもの体内セシウム量が200ベクレルの平衡状態になれば、それが健康な心臓でいられるギリギリの安全ラインになる。
体内カリウムは4000ベクレルで何シーベルトとかどうでもいいのだ。セシウム自体の毒性が細胞を破壊することが問題なんだろう。
そういう危惧があるのに、10ベクレルで「基準値以下」だから問題ない、と食べ続けてよいのだろうか?
いや、例によって「全員病気になるわけじゃない」から、大丈夫な人もいるだろう。
だから「気にしない」のなら、それでいいと思う。
心臓病に「ならない可能性」の方が高いだろう。
だけど、なぜ「気をつけよう」と思わないのだろう?
「みんな死ぬから食っちゃダメ!」なんて一言も言ってない。
(お願いだからキレないで)
「セシウムなるべく食べないようにしよう」と言っているだけだ。
何てことないだろう。外食減らすとかコンビニ弁当食べないとか、産地選んで食材買うとか、ちょっとした我慢と工夫、それに保険代と思って、安心食材取り寄せるのに少し余計に食費を出す程度だ。外食が少なくなった分、むしろ安上がりになるかもしれない。
こんな人類未経験の非常事態を生き抜くのだから、それぐらい「どうってことない」だろう。
それが「死ぬわけないだろう。みんな死ぬって言うのか?」みたいに逆切れして「俺は食うよ。気にしないよ。食べて応援だよ」なんて、何でヤケクソになって食わなきゃならないのか、さっぱり分からない。
自分の正しさを証明するために、自分の命まで賭けると言うのだから、それこそが放射脳だろう。
一体全体どこから、何の為に、そんな自暴自棄な「楽観論」がやってくるのか、考えてみた方がいい。
日本の歴史上、国民の「健康」がこれほど脅かされたことはないのだ。
しかもそれが、一部の人間の強欲と怠慢によって、だ。
それなのになぜ原発を憎みもせず、「今までと同じ生活」を繰り返したいのか。
きっとなんだかんだ言って、原発を爆発させるまで猛進した、東電の底無しの欲望を「必要悪」のように肯定しているのだろう。そうして「世の中きれいごとだけじゃやっていけない」と、自分の欲もまた正当化しているのだ。
だから僕はそんな世界とすっぱり手を切るために、「食べて抵抗」する。
深刻なのは、この「東電原発事件」によって、
ガンや糖尿病や心臓病になるリスクが僕たちや僕たちの子どもに「上積み」された、ということだ。
今までだって十分過ぎるぐらいの危険要素、食品添加物やダイオキシン、重金属汚染、現代生活のストレス、それに「大気圏内核実験」などの放射能汚染はあったし、そのせいで戦後、ガンから白血病から様々な病気は増加し続けている。
だから、そんな社会の中で「健康を損なう」リスクがさらに高まったわけだし、それも、今まで多くの専門家にさんざん指摘されてきた重大事故が起きる可能性を、「あり得ない」と否定して安全対策を怠った東電と国が引き起こしたわけだから、「しょうがない」なんて諦めてる場合じゃなくて、「健康を返せ」という話だろう。
それがその事件を起こした当事者が、
「今までもそういうリスクがあったから、区別できない。だから気にするな」
などと言うのだから、どういう開き直りだと思う。
みんな、あまりに「放射能」をなめ過ぎではないのか?
本当に自分は病気にならないとでも思っているのか、病気になったって何とかなると思っているのか。
放射線が原因となる病気が「風邪」とか「インフルエンザ」と一緒だと思っているのだろうか?
セシウムはちょっとぐらい体に入ったって100日ぐらいで消えてしまうと思っているのだろうか?
セシウムは少しずつ体内に蓄積していくわけだし、基準値以下だとしても、子どもの方がずっと長い間セシウムを含む食品を食べ続けることになる。
厚生労働省は今度の4月1日から食品の放射能基準値を引き下げるとか言ってるが、それでも牛乳、乳児用食品50ベクレル、一般食品100ベクレルだ。
しかも肉とか米、大豆は、しばらく500ベクレル以下のものが出回るし、その期限までに「加工品」に大量に(例え499ベクレルでも)「基準値以下」の食材が入り込めば、産地不明のまま日本全国に拡散するだろう。
それらを食べ続けてもし放射線障害によって発病すれば、一生その病気につき合うということだ。
だいたいICRPも日本政府も必死になって否定している低線量被ばくだが、それによって自己免疫疾患が起きるとか、今回の事故がきっかけで疫学的に証明される可能性だってあるだろう。
それでも「ストレスのせい」と切って捨てられるかもしれない。
そうなったら、孤独にその病気と闘うことになる。
医者からも周りからも「ストレスのせい」と言われて終わり。
自分でもそう思い込もうとするだろう。
「ストレスのせいだ。笑って生きよう」
それでも治らない。どうなる?
一生「ストレスのせい」だ。
つまり、不治の病を抱えて、しかも誰からも「放射能が原因」などと言われず、ただ孤独に耐える。
そんな病気に自分がなる、など思いもしないのだろうか? しかも東電のせいで。
呑気に「ちょっとぐらい大丈夫だ」なんて言ってる場合じゃないだろう。
せめて「気をつけよう。少しでも被ばくを減らす努力をしよう」だろう。
ICRPが発表している、摂取量・摂取状況の違いによる「セシウム137の体内残留量」
セシウムは体内に蓄積する。これはICRPだって認めている事実だ。
1日1ベクレルを慢性摂取すると、200日ほどで200ベクレルほどの平衡状態になる。(子どもはまた別の値になるのだろうが)
それを「健康に影響はない」あるいは「影響があるのかないのか区別できない」と言っているだけだ。
バンダジェフスキーの研究を見てみればいい。子どもの体内セシウム残留量が1キロ当たり5ベクレルを超えると、不整脈や心疾患の比率が上昇し始め、70ベクレル/kgを越えると、健常と言える心臓を持つ子どもは10%足らずになってしまうと言う。
つまり、1日1ベクレルを食べ続けた、体重40キロの子どもの体内セシウム量が200ベクレルの平衡状態になれば、それが健康な心臓でいられるギリギリの安全ラインになる。
体内カリウムは4000ベクレルで何シーベルトとかどうでもいいのだ。セシウム自体の毒性が細胞を破壊することが問題なんだろう。
そういう危惧があるのに、10ベクレルで「基準値以下」だから問題ない、と食べ続けてよいのだろうか?
いや、例によって「全員病気になるわけじゃない」から、大丈夫な人もいるだろう。
だから「気にしない」のなら、それでいいと思う。
心臓病に「ならない可能性」の方が高いだろう。
だけど、なぜ「気をつけよう」と思わないのだろう?
「みんな死ぬから食っちゃダメ!」なんて一言も言ってない。
(お願いだからキレないで)
「セシウムなるべく食べないようにしよう」と言っているだけだ。
何てことないだろう。外食減らすとかコンビニ弁当食べないとか、産地選んで食材買うとか、ちょっとした我慢と工夫、それに保険代と思って、安心食材取り寄せるのに少し余計に食費を出す程度だ。外食が少なくなった分、むしろ安上がりになるかもしれない。
こんな人類未経験の非常事態を生き抜くのだから、それぐらい「どうってことない」だろう。
それが「死ぬわけないだろう。みんな死ぬって言うのか?」みたいに逆切れして「俺は食うよ。気にしないよ。食べて応援だよ」なんて、何でヤケクソになって食わなきゃならないのか、さっぱり分からない。
自分の正しさを証明するために、自分の命まで賭けると言うのだから、それこそが放射脳だろう。
一体全体どこから、何の為に、そんな自暴自棄な「楽観論」がやってくるのか、考えてみた方がいい。
日本の歴史上、国民の「健康」がこれほど脅かされたことはないのだ。
しかもそれが、一部の人間の強欲と怠慢によって、だ。
それなのになぜ原発を憎みもせず、「今までと同じ生活」を繰り返したいのか。
きっとなんだかんだ言って、原発を爆発させるまで猛進した、東電の底無しの欲望を「必要悪」のように肯定しているのだろう。そうして「世の中きれいごとだけじゃやっていけない」と、自分の欲もまた正当化しているのだ。
だから僕はそんな世界とすっぱり手を切るために、「食べて抵抗」する。
2012-02-05 01:55
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